「プログラミングを子どもにさせるのは、何歳からがいいの?」
「プログラミングって難しそうだけど、何歳から始められるの?」
2020年から小学校でプログラミングが必修化されたこともあり、上記のような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
結論から言うと、プログラミングを始める年齢に明確な決まりはありません。
だけど、始めるならなるべく小さい頃からの方がメリットがたくさんあるよ!
この記事を読むと、次のようなことがわかります。
・プログラミングを始められる年齢の目安
・早期にプログラミング学習を始めるメリット
・年代別のプログラミングへの取り組み方
・プログラミングを始める際に気をつけておくこと
・成功へ導くコツ
1.プログラミングは何歳から始められる?
プログラミングが始められる年齢に決まりはありません。
とはいえ、本格的なテキストプログラミングを行うのは、ある程度大きくなってからでないと難しいでしょう。
しかし、「プログラミングおもちゃ」や、「ビジュアルプログラミング」であれば、幼児期からでも十分始められます!
1-1.プログラミングおもちゃなら2歳からOK
BRIO社の「プログラミングビー」は、対象年齢2歳からのプログラミングおもちゃです。
ハチの背中にある矢印ボタンを押すことで、小さな子どもでも簡単にプログラミング体験ができます。
その他にも、幼児を対象にしたプログラミングおもちゃが多数販売されています。
おもちゃなら、気軽にプログラミング教育に取り組めそう!
こちらに記事でプログラミングおもちゃの紹介をしています。良かったら参考にご覧ください。
1-2.ビジュアルプログラミングなら4歳からOK
ビジュアルプログラミングとは、さまざまな命令が書かれたブロックをマウスを使って動かしたり、数字を入力したりするだけでできる、プログラミングソフトのことです。
タイピングができなくても取り組めるように設計されているので、4歳くらいから十分楽しめます!
ビジュアルプログラミングのひとつである「ビスケット」の参考書は、対象年齢4歳から!
出典:翔泳社
パソコンやタブレットを使ったプログラミングデビューにぴったりだよ!
1-3.子どもの興味合わせて進めよう
おもちゃや参考書の年齢はあくまで目安。
一番大切なのは、子どもの興味に合わせてプログラミング教育を進めることです。
プログラミングおもちゃでじっくり遊ぶのが好きな子もいれば、興味を示さない子もいます。
反対に、プログラミングおもちゃでは遊ばなかったけど、パソコンに興味津々という子もいるでしょう。
お子さんが好きなものや興味がありそうなものから、徐々にプログラミングを取り入れるのがポイントです。
【まとめ】プログラミングは何歳から?
・プログラミング教育は幼児から可能
・子どもの興味に合わせて取り組むことが大切
2.プログラミング学習を小さい頃から始めるメリット
子どもの頃からプログラミングを学習するメリットには、次の6つがあります。
それぞれ解説していきます!
2-1.遊びの延長線で学べる
プログラミングを勉強だと思わずに、楽しみながら学べるのは大きなメリットです。
小学校から授業内でプログラミングが扱われることもあり、大きくなればなるほど「プログラミング=勉強」という認識が高まります。
しかし、子ども、とりわけ未就学児であれば、遊びのなかに自然とプログラミングを取り入れることができます。
遊びの延長でプログラミングに取り組むことで、プログラミングをまずは「楽しむ」ことができるようになるのです。
2-2.論理的思考力を育てられる
メリットの2つ目は、物事を論理的に考える姿勢を育てられる点です。
プログラミングは「手順を考える」「実証する」「試行錯誤する」という体験を多く積むことができます。
論理的に考える経験を小さい時からたくさんすることで、大きくなってからも論理的な思考パターンでさまざまなことに取り組めるようになります。
2-3.表現力を伸ばせる
絵を描いたり工作をするように、プログラミングによって子どものアイデアを表現する幅が広げられます。
例えば、プログラミングでは自分が描いた絵を自由自在に動かすことができるようになります。
さらに、音楽や効果音を付けることもでき、表現のバリエーションは非常に豊富です。
「こんな動きをつけたい」「こんなものを作りたい」という子どもの考えを表現するツールとして、プログラミングはとても有効な手段になります。
2-4.コミュニケーション能力を育てられる
プログラミングはコミュニケーション能力も育てられます。
プログラミングというと、パソコンに向かって黙々と作業するイメージがあるかもしれません。
しかし、実は周りの人と言葉を使ってコミュニケーションを取る場面がたくさんあります。
友達と教えあったり、自分の作品について説明したり、分からないことを他の人に聞いたり。
周囲の人と関わり合いながら進めることで、コミュニケーション能力を高めることができるのです。
2-5.ITに強い人材になれる
今後ますますテクノロジーが発展し、コンピュータを使いこなす力が求められてきます。
子どものころからプログラミングを通してテクノロジーに触れる機会があれば、将来的にITに精通できる可能性が高まります。
プログラミング技術やIT知識があると、職業の選択肢も大いに広げられるという点も強みです。
2-6.デジタル機器と正しく付き合える
スマホやパソコン、タブレットの正しい使い方、良い付き合い方を学べる点も大きなメリットです。
子どもが小さいほうが、デジタル機器を親の管理下に置きやすいため、使い方のルール決めもスムーズにいきます。
子どもの頃からルールを守ってデジタル機器を使う習慣をつけることで、大きくなってからも、スマホやパソコンと「正しく」付き合えるようになります。
【まとめ】子どもの頃からプログラミングを始めるメリット
・遊びを通して、自然と「論理的思考力」「表現力」「コミュニケーション能力」が育まれる
・デジタル機器を正しく使うスキルが身に付き、ITに強くなれる
3.プログラミングの始め方を年代別に紹介
子どもの年齢によってプログラミングの始め方はさまざまです。
ここでは、年代別のおすすめのプログラミング学習法を紹介します。
3-1.未就学児
小学校入学前のお子さんには次のような方法からプログラミングを体験してみるのがおすすめです。
遊びを通して手軽にプログラミング体験ができます。
パソコンやタブレットはまだ早いかな……と思っている方は、まずはおもちゃを使ってプログラミング的思考を体験してみましょう。
プログラミングを題材にした絵本が数多くあります。
年中、年長ごろであれば内容を理解しながら読むことができるでしょう。
プログラミングに興味を持つきっかけを作れます。
プログラミングが体験できるイベントやワークショップが開催されていることがあります。
イベントに参加するだけでプログラミングの世界を垣間見ることができます。
4歳以降であれば、パソコンを使ったプログラミングを十分楽しめます。
最初は「Scratch Jr」や「Viscuit」などのビジュアルプログラミングから体験してみましょう。
3-2.小学生以降
小学校では授業でもプログラミングが導入されますが、次のような方法でプログラミング学習を充実させるのがおすすめです。
プログラミングができるソフトやツールは種類が豊富です。
小学生になると、使いこなせるソフトやツールの数も増えていきます。
最近はマインクラフトが小学生の間でも人気ですよね。
さまざまな種類のものを試して、興味や関心を広げられるようにしましょう。
夏休みの宿題に自由研究が課されて困ること、ありませんか?
プログラミングで作った作品を、自由研究として発表する方法もあります。
目的やテーマ、発表場所が決められている方が、プログラミングに意欲的に取り組めるようになります。
小学生になれば、YouTubeを見たりゲームをしたりする子が多くなります。
見たりプレイするだけでなく、プログラミングを通して「作る」体験を促すのもおすすめです。
ゲームばかりやっていると、親としては「大丈夫かな…」「全然勉強してないな…」と心配になりますよね。
ゲームを自分で「作る」ことで、論理的思考力を養ったり試行錯誤する力など、遊びながら学べることも多くあります。
【まとめ】年代別のプログラミング学習の始め方
・未就学のうちはプログラミングを「体験」するきっかけを作る
・小学生以降は子どもの興味関心に合わせて、多様なプログラミング体験を模索する
4.プログラミングを始める際の注意点
プログラミング学習を始める際には注意点もあります。以下で、3つ解説します。
4-1.費用が掛かる
プログラミングをするには、パソコンやタブレットが必要です。
自宅にない、もしくは子ども専用のものを用意するとなると数万円の初期投資が発生します。
ただ、ピアノや水泳、サッカーなどの習いごとも最初にある程度お金がかかります。
そういう意味では、プログラミングを始めるのに多少の費用がかかるのはしょうがないかもしれません。
4-2.すぐに飽きる可能性がある
最初は楽しくてもすぐ飽きる可能性があります。
特に取り組む内容が簡単すぎたり、難しすぎるとやる気を削ぐ可能性大です。
「せっかくパソコンを買ったのに、もうやらないの!?」
となる前に、「5.プログラミング教育を成功させるコツ」に書いてあるような内容を試す必要があります。
4-3.独学だけでは限界がある
プログラミングをやっていると、分からないことに遭遇することもあるでしょう。
解決するために試行錯誤することが大切ですが、自力で解決するのが難しいこともあるかもしれません。
独学だと、いざという時に質問もできず、プログラミング教育に限界を感じることがあります。
親も、プログラミング知識がある人は少数派。
対応に苦慮する可能性が高い……!
【まとめ】プログラミングを始めるときの注意点
・初期費用がかかる
・すぐ飽きてしまう危険性がある
・独学だけでは厳しいことも
5.プログラミング教育を成功させるコツ
プログラミング教育を成功させるために大切なことを、3つ紹介します。
5-1.親も一緒にプログラミングを楽しむ
プログラミング教育を成功させるには、楽しみながら取り組むことが必要不可欠。
子どもは親の様子をよく見て、敏感に感じ取っています。
まずは親がプログラミングを楽しんでいる姿を見せることが大切です。
プログラミング知識がなくても楽しむことはできます。
お子さんと一緒に試行錯誤しながら、プログラミングをやってみるのもおすすめ!
お子さんがプログラミングで作品を作ったときは、工夫したことや頑張ったことなどを質問して、たくさん褒めてあげましょう!
5-2.年齢に合った難易度のものを選ぶ
使用するツールやソフトの難易度は非常に大切です。
年齢に合わせて、簡単なものから徐々にステップアップしていくようにしましょう。
5-3.プログラミング教室に通う
プログラミングの知識があまりない親にとって、適切な難易度の教材を用意して、プログラミングができる環境を整えるのは、なかなかハードルが高いですよね。
そういう時は、プログラミング教室に通ってみるのも1つの方法です。
プロが子どもに合った教材を用意してくれますし、専任スタッフが分からないところを丁寧に説明してくれます。
同年代の子どもと関わりあいながらプログラミングをするのは、良い刺激にもなります。
「アプリ開発」や「ロボット制作」などさまざまなコースが用意されていることもポイントです。
無料体験や見学に参加して、子どもに合う教室を探してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】プログラミング学習を成功に導くには
・親もプログラミングを楽しんでいる姿を見せる
・適切なプログラミング教材を選・
・プロの力を借りる
まとめ
プログラミング学習を始める年齢に決まりはありませんが、子どもの頃から始めると、さまざまなメリットがあります。
世の中のあらゆるものがプログラムで制御される現代。
プログラミングを学ぶことは、将来に役立つスキルを手に入れられるだけでなく、社会を賢く生きる術を学ぶことに繋がります。
必要に応じてプログラミング教室を活用し、お子さんと一緒にプログラミング学習を進めてみてはいかがでしょうか。