いきなりパソコン使ってプログラミングはハードル高いな……。
プログラミングってそもそも何なの?
親世代にとって、プログラミングは勉強したことない人がほとんどですし、難しそうなイメージがありますよね。
けど、子どもにプログラミング教育を始めたい……!
そういう時は、絵本の読み聞かせからプログラミング教育を始める方法がおすすめです。
この記事では、未就学の幼児でも楽しめるような、プログラミング絵本を紹介します!
この記事でわかること
・幼児がプログラミングを始めるのに絵本がおすすめな理由
・おすすめのプログラミング絵本5冊
・子どもが絵本に興味を示さなかったときの対応法
小学校以降に行われるプログラミング授業の事前準備にも、
絵本はおすすめだよ!
プログラミングを始めるきっかけに絵本がおすすめな理由
子ども(特に、就学児や小学校低学年の子)が初めてプログラミングに触れるきっかけとして、絵本がおすすめな理由を3つ紹介します。
気軽に取り組める
絵本がおすすめである理由の1つめが、パソコンを開かずとも手軽に取り組める点です。
幼児がパソコンやタブレット、スマホを使用したプログラミング学習をする場合、自力で全てはできないため親と一緒に取り組むことが多くなります。
取り組む時間もある程度確保する必要があるため、なかなか時間が取れず、プログラミング学習が始められない方も多いでしょう。
しかし、絵本であれば1冊5分程度で読めるため、親の負担も少なく気軽にプログラミングに触れることができます。
漢字にルビがふられている絵本も多いため、小学生になれば自分で読むことも可能です。
どんな学習も継続することが大切。
絵本の読み聞かせであれば、無理なくプログラミングの世界に触れられるね!
プログラミングの基礎知識が身につく
理由の2つ目は、プログラミングの基礎知識が身につくためです。
もちろん、パソコンを使って実際にプログラミングを体験していく中で、自然と知識は身につけられます。
ですが、パソコンに向かう前に基礎的な知識を持っているほうが、プログラミングを実際に自分で行うときにスムーズに進められるでしょう。
例えば、「反復」「順次」「分岐」などの考え方は、絵本を読むほうが子どもにとって分かりやすい場合もあります。
大人も、子どもと絵本を読みながら基本的な考え方を学べるね!
プログラミングを身近に感じられる
3つめのおすすめ理由は、プログラミングを身近に感じられる点です。
生活の中で、プログラミングを身近に感じることはありますか?
絵本を読むことで、プログラミングが社会の中でどのように活用されているのか知ることができます。
プログラミングは、ゲームやアプリを作ったり、ロボットを動かしたりすることのみが目的ではありません。
車や家電など、プログラミングによって制御されたコンピュータが、わたしたちの生活を便利にしてくれています。
プログラミング技術があらゆるものを便利にしている、ということを知ることで、プログラミングを学ぶ目的や大切さが実感できます。
プログラミングを学ぶ目的を、親子で確認できるよ!
プログラミングについて学べる絵本5選
ここで紹介する本は、プログラミングの方法を教える参考書やドリルではなく、プログラミングの考え方や社会での活用例などがわかる本です。
プログラミングの土台として身につけたい知識を、絵本を通して学びましょう!
はじめてのプログラミングえほん(講談社)
画像出典:講談社BOOK倶楽部
ポイント
・対象年齢:3歳から
・ボタンを押してプログラミング体験ができる
・操作が簡単
「まっすぐ進む」「左に曲がる」「右に曲がる」の3つのボタンを駆使してプログラミングしていく絵本です。
「ミライカー」という車を目的地に進めるためにはどうすれば良いのか、3つのボタンを押しながら試行錯誤します。
対象年齢3歳からなので、非常にシンプルで分かりやすい内容になっています。
練習問題も豊富で、飽きずに取り組めるのもポイント!
講談社こども倶楽部サイトにて、絵本に載っていない練習問題10問にもチャレンジできます。
お話でわかるプログラミングシリーズ(ほるぷ出版)
画像出典:ほるぷ出版
ポイント
・ストーリー仕立て
・全6冊シリーズ
・対象年齢:小学校1、2年生
ロボットたちが繰り広げるお話を通して、プログラミングの基本的な考え方を身につけられる絵本です。
ストーリーがしっかりあるため、幼児でも純粋に絵本として楽しめる内容です。
物語のなかで、「アルゴリズム」や「反復」などの考え方に触れることができます。
実際に3歳息子に読んでみた!
もともとロボット好きな息子。
ほかの絵本を読もうと思ったら、「ロボットがおうち作るやつ読む!」と言い出しました。
(上記写真【反復のかたちで考えよう】は、反復の考え方を使いながらロボットたちがツリーハウスを作るお話です。)
まだまだ「プログラミング」や「反復」について理解は難しそうですが、楽しんで読むことはできました!
繰り返し読んでいくうちに、徐々にプログラミングの概念を理解していくのではと思います。
ちなみに、巻末には「やってみよう」というコーナーがあり、「参加型」ページになっています。
実際に問題を解きながら理解を深められます!
プログラミングえほん① プログラミングってなんだろう?(フレーベル館)
画像出典:フレーベル館
ポイント
・物語と説明部分のバランスがよい
・全4冊シリーズ
・対象年齢:小学校1~4年生
プログラミングとは何なのか、どのようなものに活用されているのかが分かりやすくまとまっている本です。
文章量は多くなく、絵や写真が豊富なため、未就学児でも理解しやすい内容になっています。
姉妹編の「アルゴリズムえほん」もおすすめ。
第20回学校図書館出版賞を受賞しています。
プログラミングを始める前にアルゴリズムについて知りたい場合は、併せて読むと理解がより深まります。
こどものためのプログラミング くらしの中のプログラミング(保育社)
画像出典:保育社
ポイント
・暮らしの中のプログラミング例が豊富
・練習問題がついている
・全国学校図書館協議会選定図書
コンピュータのしくみについて詳しく書かれている本です。家や車、交通安全など、身の回りのコンピュータについて知ることができます。
プログラミングを機械的に勉強するのではなく、社会でどのように活用されているのか裏側が分かる1冊です。
分かりやすい解説ではありますが、未就学児にとっては単語がやや難しいと感じるかもしれません。
小学生のほうが内容を理解しやすく、練習問題も取り組みやすいでしょう。
普及版 パソコンがなくてもできる! はじめてのプログラミング(角川アスキー総合研究所)
画像出典:KADOKAWA
ポイント
・カードを使って手を動かしながら読み進められる
・ボードゲーム感覚で取り組める
パソコンを使わなくても、プログラミングの考え方を体験できる本です。
カードのページを印刷し、切り離して使います。
絵本の「S(スタート)」から始めてミッションをクリアできるように、カードを並べて駒を進める方法を考えていきます。
年長さんや小学校低学年の子は、ボードゲーム感覚でプログラミングの考え方を身につけられる内容です。
この本は、もともと学校図書館用に3部作で制作された本を、一般販売向けに1冊にまとめたもの。
学校専売だった本であるため、教育という観点でとても信頼感のある内容になっています。
反応がイマイチだった時の対処法
「せっかく絵本を読んでも反応がイマイチだった……。」
「プログラミングは興味ないのかな?」
子どもが親の思うように反応を示してくれないのはよくあること。
1度読んで反応を示さなかったり、読むのを嫌がったら次の2つを試してみましょう。
①本棚の目立つところに置くだけにする
②1~2か月後にもう一度読んでみる
無理やり読むことはせず、本と適度な距離感を保つことが大切。
本棚に置いとくだけでも、目につくところにあれば手に取る可能性があります。
忘れたころに読むと、以前より楽しんでくれることも。
本は知識の宝庫。
アプローチの仕方を工夫して上手に活用しよう!
まとめ
絵本は子どもにとって身近で取り組みやすいツールの1つ。
パソコンを長時間使わせるのに抵抗ある方は、まずは絵本からプログラミング学習を始めてみましょう!
さまざまなプログラミング絵本を読む中で、自然とプログラミングとは何なのか分かってくるはずです。
小学校から始まるプログラミング授業の事前準備にも、絵本をぜひ取り入れてみてくださいね!